2025.12.26
庭木の剪定とは?時期や切るべき枝について解説

こんにちは、四季辺の赤土です。
「庭木の剪定って、どの枝を切ればいいの?」
「間違えて必要な枝を切ってしまわないか心配…」
庭木の剪定を自分で行いたいけれど、何から始めればいいか分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、剪定の基本知識から実践的なコツまで、初心者の方でも安心して取り組める情報をお届けします。
・庭木を剪定する理由と適切な時期
・切るべき枝と残すべき枝の見分け方
・剪定の種類とそれぞれの方法
この記事を読むことで、剪定の基礎知識が身につき、自信を持って庭木の手入れができるようになります。ぜひ最後までお読みください。
剪定とは?庭木に行う理由を解説
剪定とは不要な枝を切り取り、木の成長を整える作業のこと
剪定とは、庭木の枝や葉を切り取って、木の形や大きさを整える作業です。植物の成長をコントロールし、健康的な状態を維持するために行います。
庭木は放置すると枝が伸び放題になり、景観が損なわれるだけでなく、日当たりや風通しが悪くなります。剪定によって不要な枝を取り除けば、健康な庭木に囲まれた美しい庭が手に入るでしょう。
庭木を剪定する理由
庭木を剪定する理由は主に3つあります。
・木の健康を保つため:
枝が密集すると日光が届かず、風通しも悪くなります。湿気がこもると病気やカビが発生しやすくなるため、適度に枝を間引かなくてはなりません。
・美しい樹形を維持するため:
伸び放題の枝は見た目が悪く、庭全体の印象を損ねます。定期的に剪定すれば、整った美しい形を保てるでしょう。
・安全性を確保するため:
枝が道路や隣家に伸びると、通行の妨げになったり近隣トラブルの原因になったりします。また、台風などで折れた枝が落下する危険も防げます。
このような理由から、定期的なメンテナンスが求められます。
庭木を剪定する時期
剪定に適した時期は、樹木の種類によって異なります。
常緑樹の場合は、春から初夏(3月〜6月)が最適です。新芽が出る前に剪定すれば、木へのダメージを最小限に抑えられます。
落葉樹の場合は、冬の休眠期(11月〜2月)が適しています。葉が落ちて枝ぶりが見やすく、作業もしやすい時期です。特に、12月下旬から1月にかけては、多くの家庭で庭木の剪定を行います。落葉樹なら休眠期にあたるため、剪定に適した時期といえます。
庭木の剪定で切るべき枝とは
剪定では「切るべき枝」を正しく見極めることが成功の鍵です。以下の表で、切るべき枝の種類と特徴を確認してください。
| 枝の名前 | 特徴 | 切る理由 |
| 枯れ枝 | 茶色く乾燥して葉がない枝 | 病気の原因になり見た目も悪い |
| 徒長枝(とちょうし) | 勢いよくまっすぐ伸びる太い枝 | 樹形を乱し栄養を奪う |
| 絡み枝 | 他の枝と交差して絡んでいる枝 | 風通しを悪くし枝同士が傷つく |
| 逆さ枝 | 幹の方向に向かって伸びる枝 | 樹形を乱し、内部の日当たりを悪くする |
| 平行枝 | 同じ高さで平行に伸びる枝 | 見た目のバランスが悪くなる |
| ひこばえ | 根元や幹の下部から出る細い枝 | 木の栄養を奪い見た目を損なう |
| 車枝(くるまえだ) | 一箇所から放射状に出る複数の枝 | 栄養が分散し樹形が乱れる |
これらの枝を優先的に切り取ることで、木の健康と美しい樹形を保てます。迷ったときは「木の内部に光が入るか」「風が通るか」を基準に判断してみてください。
庭木の剪定方法の種類
剪定には目的に応じて複数の方法があります。それぞれの特徴と実施方法を見ていきましょう。
1. 花がら摘み

花がら摘みは、咲き終わった花を摘み取る作業です。花がら摘みを行うことで、次の花を咲かせるための栄養を温存できます。
例えばバラやツツジなどの花木は、花が咲き終わったらすぐに花首の部分から切り取ってください。この作業を繰り返すことで、長く美しい花を楽しめます。
2. 透かし剪定(間引き剪定)
透かし剪定は、混み合った枝を間引いて風通しをよくする方法です。
枝が密集している部分の枝を付け根から切り取ります。枝の先端を切るのではなく、枝の根元から切ることがポイントです。
この方法を使えば、木全体に光が届き、病害虫の発生を予防できます。自然な樹形を保ちながら木の健康を維持するには、最も適した剪定方法です。
3. 切り戻し剪定(切り返し剪定)

切り戻し剪定は、枝の途中で切って成長をコントロールする方法です。
伸びすぎた枝を途中で切ることで、新しい枝の発生を促します。木のボリュームを抑えたいときや、特定の方向に枝を伸ばしたいときに使う技術です。
切る位置は、芽の5mm程度上が目安になります。芽の向きを確認して、伸ばしたい方向の芽の上で切ることで、その方向に新しい枝が伸びていくのです。
庭木の剪定のコツ
剪定を成功させるには、いくつかの重要なコツがあります。以下の3つのポイントを押さえましょう。
不要な枝をしっかり見極める
剪定で最も大切なのは、切るべき枝を正しく判断することです。
前述の表で紹介した「切るべき枝」を優先的に探してください。枯れ枝、徒長枝、絡み枝などは、木の健康と美観を損なう代表的な不要枝です。
判断に迷ったら、以下の基準で考えましょう。
・木の内部に光が入るか
・風が通り抜けるか
・全体のバランスは取れているか
一度にすべて切ろうとせず、少しずつ様子を見ながら進めれば失敗を防げます。
枝葉のバランスを考えて剪定する
剪定後の樹形をイメージしながら作業を進めることが大切です。
一部だけを集中的に切ると、全体のバランスが崩れて不格好になります。木全体を観察して、左右対称や自然な形になるよう調整してください。
また、一度に切りすぎると木にストレスがかかります。全体の枝葉の2〜3割程度を目安に、控えめに剪定する方が安全です。木の回復力を考慮しながら、段階的に理想の形に近づけていきましょう。
剪定ばさみを正しく使う

適切な道具を正しく使うことで、木への負担を減らせます。
剪定ばさみは、刃がしっかり研がれた状態で使ってください。切れ味が悪いと切り口がつぶれて、そこから病気が入りやすくなります。
切るときは、枝に対して直角に刃を当て、一気に切断しましょう。何度も刃を入れると切り口が荒れてしまいます。太い枝を切る場合は、剪定のこぎりを使うと作業がスムーズです。
庭木の剪定はプロへおまかせ
ここまで剪定の基本を解説してきましたが、以下のような場合はプロに依頼することをおすすめします。
専門業者への依頼を検討すべきケース
・高さ2~3m以上の高木の剪定
・電線や屋根に近い枝の処理
・庭木の本数が多く時間が取れない
・専門的な技術が必要な特殊な樹形づくり
プロの業者は、樹木の知識と技術を持っています。難易度の高い剪定や、失敗できない大切な庭木については、専門家に任せる方が安心です。
費用はかかりますが、美しく健康的な状態に仕上げてもらえます。自分でできる範囲は自分で行い、難しい部分はプロに依頼するという使い分けも賢い選択といえるでしょう。
私たち四季辺は、庭の状況やご予算に合わせて、最適な剪定方法をご提案しています。
「どのように剪定すればいいかわからない」「まずは話だけ聞きたい」
そんなご相談も大歓迎です。ぜひお気軽にお問合せください。
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四季辺スタッフの赤土(あかつち)です。

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