2025.12.24
モルタルとコンクリートの違いとは?見た目や強度の違い・使い方を解説

こんにちは、四季辺の赤土です。
「モルタルとコンクリートって何が違うの?」
「適切な使い方は?」
などと疑問に思っていませんか?
モルタルとコンクリートは用途が異なるため、使う場所に応じて適切に選ぶ必要があります。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
・モルタルとコンクリートの基本的な違い
・見た目や強度などの具体的な比較
・どちらを選ぶべきかの判断基準
この記事を読むことで、モルタルとコンクリートの違いが明確に理解できるようになります。住宅のメンテナンスで後悔しない選択をするために、最後まで読んでみてください。
そもそもモルタルとコンクリートとは?
モルタルとコンクリートは、どちらもセメントを主原料とした建築材料ですが、配合や用途が大きく異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
モルタル:セメントと砂を混ぜた仕上げ用の材料

モルタルは、セメントに砂と水を混ぜ合わせた建築材料です。主に表面の仕上げや接着に使われます。
セメントと砂の配合比率は一般的に1:2から1:3程度で、水を加えて練り上げます。砂利を含まないため、滑らかな質感に仕上がるのが特徴です。
住宅では外壁の仕上げ材、タイルやレンガの接着、壁の補修などに広く使用されています。塗りやすく加工しやすいため、細かな作業に適した材料と言えるでしょう。
コンクリート:砂利を加えた強度の高い構造材

コンクリートは、セメントに砂、砂利、水を混ぜ合わせた建築材料です。建物の骨組みや基礎など、強度が求められる部分に使われます。
一般的な配合比率は、セメント:砂:砂利が1:3:6程度です。砂利が入ることで、モルタルよりもはるかに高い強度を実現できます。
硬化後は非常に高い耐久性を発揮するため、住宅の基礎、駐車場の土間、建物の柱や梁など、荷重を支える構造部分に欠かせない材料です。
モルタルとコンクリートの違いを5つの観点で解説
モルタルとコンクリートの違いを、具体的な観点から比較していきます。それぞれの特性を理解すれば、用途に応じた適切な選択ができるでしょう。
原材料

モルタルとコンクリートの最も大きな違いは、原材料の配合にあります。
モルタルの原材料は、セメント、砂、水の3つです。砂利を含まないため、粒子が細かく滑らかな仕上がりになります。
一方、コンクリートの原材料は、セメント、砂、砂利、水の4つです。粒の大きい砂利が加わることで、内部に骨組みができて強度が大幅に向上します。
この砂利の有無が、両者の性質や用途を決定づける最大のポイントです。
見た目
モルタルは砂利を含まないため、表面が滑らかで均一な質感に仕上がります。外壁などに使用すると、きめ細かく美しい仕上がりになるでしょう。色も均一で、塗装の下地としても適しています。
コンクリートは砂利が混ざっているため、表面に粗い凹凸が見られます。砂利の粒が透けて見えることもあるなど、ザラザラとした質感が特徴です。駐車場の床面などでよく見かける、ゴツゴツした表面がコンクリートの典型的な見た目になります。
強度
コンクリートは砂利が骨組みの役割を果たすため、圧縮強度が非常に高くなります。建物の基礎や柱など、重い荷重を支える構造部分に使用できる強度を持っています。車が乗る駐車場の床にも十分耐えられる強さです。
モルタルは仕上げ材としての性質が強く、コンクリートほどの構造的強度はありません。薄く塗る用途に適しているため、厚く施工すると乾燥時にひび割れが発生しやすくなります。
ただし、モルタルでも壁の仕上げや軽い荷重には十分対応できます。用途に応じた適切な材料選びが大切です。
耐久性
コンクリートは適切に施工すれば、数十年以上の耐久性を発揮します。建物の基礎として長期間使用できるのは、コンクリートの高い耐久性があるからです。風雨や温度変化にも強く、構造材として信頼性が高い材料と言えます。
モルタルは外壁仕上げとして使用した場合、10〜20年程度で表面のひび割れや剥がれが目立ってくることがあります。特に直射日光や雨水にさらされる外壁では、定期的なメンテナンスが必要になるでしょう。
ただし、モルタルは補修がしやすいという利点もあります。部分的な劣化であれば、比較的簡単に修繕できます。
価格
モルタルは材料費が比較的安価で、施工も薄く塗るだけなので工事費も抑えられます。外壁の仕上げであれば、1㎡あたり数千円程度が相場です。小規模な補修なら、さらに費用を抑えられるでしょう。
コンクリートは砂利が加わる分、材料費がやや高くなります。また、構造物として厚みを持たせて施工するため、材料の使用量も多くなります。例えば駐車場のコンクリート土間工事では、1㎡あたり1万円~1.5万円前後の工事費が目安です。
モルタルとコンクリートの使い分け方法とは
モルタルとコンクリートは、それぞれ適した使用場所が異なります。具体的な使い分けの基準を理解しましょう。
モルタルの利用場面

モルタルは、表面の仕上げや接着が必要な場所に適しています。
住宅の外壁仕上げが最も代表的な用途です。サイディングなどの外壁材が普及する前は、モルタル外壁が主流でした。現在でも味わい深い質感を好んで選ぶ人が多くいます。
また、タイルやレンガを貼る際の接着材としても使用されます。壁や床にタイルを施工する場合、モルタルが接着剤の役割を果たします。
さらに、壁の小さなひび割れや穴の補修にも便利です。少量を練って塗り込めば、DIYでも対応できるでしょう。
例えばガーデニングスペースの小道や花壇の縁取りなら、モルタルで十分です。重い荷重がかからない場所では、施工のしやすさとコストの安さからモルタルが選ばれます。
コンクリートの利用場面

コンクリートは、強度が必要な構造部分に使用されます。
建物の基礎は、必ずコンクリートで施工されます。住宅全体の重量を支え、地震などの揺れに耐えるには、コンクリートの強度が不可欠です。
また、駐車場の土間コンクリートも代表的な用途です。重量に耐え、長期間使用できる耐久性が求められる場所では、コンクリートが最適な選択になります。
他にも擁壁や側溝、階段など、コンクリートが使用されている場所は多いです。
モルタルやコンクリートの施工はプロへおまかせ
モルタルとコンクリートの施工は、専門的な知識と技術が必要です。
材料の配合比率、水の量、練り方、施工のタイミングなど、仕上がりを左右する要素が多数あります。特にコンクリートは配合を間違えると強度不足になり、建物の安全性に関わる問題が発生する可能性があります。
住宅の基礎や外壁など、長期間使用する部分については、必ず専門業者に依頼しましょう。業者を選ぶ際は、複数社から見積もりを取り、施工実績や保証内容を確認してください。
私たち四季辺は、自宅の状況やご予算、将来のライフスタイルも見据えて、最適な施工方法をご提案しています。
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四季辺スタッフの赤土(あかつち)です。

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