2025.07.23
話題の透水性コンクリート「ドライテック」とは?メリットやデメリットなどを徹底解説
こんにちは、四季辺の赤土です。
「ドライテックってよく聞くけど、どんな商品なの?」
「透水性コンクリートって普通のコンクリートと何が違うの?」
「メリットやデメリットが知りたい」
といった疑問点、お答えします!
ドライテックは排水性に優れた透水性コンクリートで、水たまりや雑草の悩みを解決できる手法として、注目を集めています。
安全性を重視し、長期的に景観を保ちたいという方には適した選択肢ですが、メリットだけでなく注意点もあるため、それぞれをしっかり理解した上で判断することが必要です。
この記事ではドライテックについて、以下の内容を解説します。
・ドライテックの基本情報
・従来のコンクリートとの違い
・ドライテックのメリット・デメリット
・向いている人・向いていない人の特徴
この記事を読むことで、ドライテックが自宅の外構に適しているかどうか判断できるようになります。ぜひ最後までお読みください。
ドライテック(透水性コンクリート)とは?
ドライテックの概要
ドライテックは、水を通す特殊なコンクリートで、「透水性コンクリート」の一種です。
内部に多数の空隙を持つ構造になっており、この空隙により、雨水が表面に溜まらず地中に浸透していきます。駐車場や歩道、アプローチなどに使用され、近年注目を集めている舗装材です。
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(インスタグラムでは実際の施工の様子などをご覧いただけます!)
透水性コンクリートと従来のコンクリートの違い
透水性コンクリートと従来のコンクリートの最大の違いは、水の浸透性です。
従来のコンクリートは内部に隙間のない構造で、雨水が表面に溜まるため、勾配などを活用して排水設備まで流していきます。
一方、透水性コンクリートは内部の空隙を通って水が地中に浸透するため、表面に水が残りません。
ドライテックが注目される理由
ドライテックが注目される背景には、近年の気候変動と住環境への意識の高まりがあります。
日本ではゲリラ豪雨の増加により、従来の排水設備では対応しきれない雨量が問題となっています。
透水性コンクリートは雨水を地中に浸透させるため、表面流出を大幅に削減することが可能です。また、都市部のヒートアイランド現象対策にも効果があります。
※ヒートアイランド現象:都市部の気温が郊外よりも高くなる減少のこと
さらに「水たまりができない駐車場がほしい」「雑草対策も兼ねたい」といったニーズに応えられる材料として、ドライテックが選ばれているのです。
ドライテックのメリット・魅力的な特徴
こちらでは、ドライテックを利用するメリットについて、細かく見ていきましょう。
透水性が高く、水たまりができにくい
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ドライテックの最大のメリットは、優れた透水性です。雨が降った瞬間に地中へ浸透していくため、水たまりができにくく、歩きやすい点が特徴です。
特に小さなお子様や高齢者が住むご家庭では、水たまりがないことにより、転倒リスクを抑えられます。
地面の温度が高くなりにくい
ドライテックを利用すると、雨水が蒸発する際に、表面温度が下がる「打ち水効果」を得られます。従来のコンクリートの場合は、夏の日中だと表面温度が50~60℃まで上昇することもありますが、ドライテックは10℃ほど温度が低くなる点が特徴です。
日本では年々、30℃以上の真夏日の計測が増えています。快適な住環境を実現するうえで、表面温度の上昇を抑えられるドライテックは効果的な手法です。
勾配や排水設備が不要!
コンクリートを施工する上で避けて通れないのが「排水問題」。
実際に見積りに進むまで、「排水の必要性すら知らなかった…」というお客様は多いのです。
ドライテックは雨水が地中に浸透するため、表面に勾配を設ける必要がありません。
これにより設計の自由度が向上し、美しい仕上がりを実現できます。また、側溝や集水桝などの排水設備を簡素化できるため、工事費用の削減にもつながります。
ただし、地中への浸透能力を超える豪雨に備えて、最低限の排水設備は設置しておくことが推奨されます。
滑りにくく安全
ドライテックの表面はざらざらと適度な凹凸があり、滑りにくい仕上がりになります。雨で濡れても水が表面に留まらないため、滑って転倒するリスクを大幅に軽減できます。
高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、この安全性は大きなメリットです。特に玄関アプローチや駐車場で、安全性を重視する方にドライテックが選ばれています。
雑草対策ができる
ドライテックを敷設することで、土の部分を無くし、雑草の種が根を張れない状態にすることが可能です。
従来の砂利敷きでは隙間から雑草が生えることがありましたが、ドライテックではその心配がほとんどありません。そのため、除草剤散布や草むしりの手間を大幅に削減できます。
デザイン性が高い
ドライテックは色合いを選択できるため、住宅の外観に合わせたデザインが可能です。グレー系だけでなく、ブラウン系の色味も選べます。
住宅のテイストに合わせて最適な仕上げを選ぶことで、統一感のある外構を実現できます。
ドライテックの注意点
ドライテックはメリットの大きい手法ですが、注意点も存在します。
こちらでは3つの注意点を紹介するので、内容を確認しておきましょう。
土砂の流入で目詰まりする可能性がある
ドライテックの最大の注意点は、土砂による目詰まりです。内部の空隙に細かい土や砂が入り込むと、透水性能が低下します。
・近くに土の部分がある
・風で砂埃が飛んできやすい
・工事車両が頻繁に通る
などの状況では、定期的な清掃が欠かせません。
凹凸ができやすい
ドライテックは施工時の技術により、表面に凹凸ができます。空隙のある材料のため、均一な平滑面を作るのは従来のコンクリートより難しくなります。
施工業者の技術力により仕上がりが左右されるため、実績のある業者を選ぶことが重要です。
コストが高め
ドライテックは従来のコンクリートと比較して材料費が高く、施工費も高額になる傾向があります。
費用の比較は以下の通りです。
従来のコンクリート:5,000~8,000円/㎡
ドライテック:8,000~12,000円/㎡
ただし、初期投資は高くなりますが、排水設備の簡素化や雑草対策の削減により、長期的にはコストバランスが取れる場合もあります。
ドライテックが向いている人・向いていない人の特徴
向いている人
■安全性を重視する人
高齢者や小さなお子さんがいる家庭で、転倒リスクを軽減したい方には最適です。
高い透水性から滑りにくく、水たまりができない安全な歩行面を確保できます。
■メンテナンスの手間を減らしたい人
雑草の発生を抑制できるため、除草作業の頻度を大幅に減らせます。
忙しい共働き家庭や、庭の手入れに時間をかけたくない方に適しています。
しかもこの施工事例の場合、ドライテックなら鉢植えにたっぷり水やりしても、庭に水たまりができませんね!
こういった部分使いもとてもしやすい素材です。
向いていない人
■初期コストを最優先する人
材料費・施工費ともに従来のコンクリートより高額になるため、とにかく安く仕上げたい方には不向きです。しかし、排水設備が必要になりますので、トータルとしてはコンクリートを打つよりもドライテックの方が安くなる可能性もあります。
値段で一歩踏み出せない方は、一度専門家に相談してみるのがおすすめですよ!
弊社でも、実際にコンクリートを施工でご相談いただいたお客様にその必要がない場合、他の適切な対処法をご提案いたします。
■完璧な平滑面を求める人
ドライテックは表面に多少の凹凸が生じる場合があります。
「金ゴテ仕上げ」と一般的に呼ばれるような、鏡面のような完全に平らな仕上がりを求める方には適していません。
つるっときれいなコンクリートも素敵ですよね!
それぞれのメリットデメリットを加味して、うまく使いどころを選ぶのが外構の醍醐味です。
弊社はコンクリート施工を得意としていますので、その際もぜひご相談くださいね。
ドライテックの敷設は専門業者への依頼がおすすめ
ドライテックの施工は高い技術力を要求されるため、専門業者への依頼をおすすめします。
業者選びの際は、透水性コンクリートの施工実績を必ず確認しましょう。従来のコンクリート工事とは異なる専門知識と経験が必要だからです。
私たち四季辺は豊富な実績をもとに、自宅の状況やご予算、将来のライフスタイルも見据えて、ドライテックの施工方法をご提案しています。
「ドライテックが適しているかわからない」「まずは話だけ聞きたい」そんなご相談も大歓迎です。
ぜひお気軽にお問合せください。
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四季辺スタッフの赤土(あかつち)です。
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