2025.08.28
割栗石とは?外構に利用するメリット・デメリットを徹底解説
こんにちは、四季辺の赤土です。
「割栗石ってどんな石材なの?」
「外構に使うメリットやデメリットが知りたい」
などと考えていませんか?
割栗石(わりぐりいし)は、コストを抑えながら実用的で美しい外構を実現できる優れた石材です。適切な知識を身につければ、理想の外構づくりに大いに役立ちます。
この記事では、割栗石について、以下の内容について解説します。
- 割栗石の基本知識と岩石の種類
- 外構に使用する5つのメリット
- 施工前に知っておくべきデメリット
ぜひ最後まで読んで、理想の外構づくりに役立ててください。
そもそも割栗石とは?大きさや原石の種類を解説
割栗石は、外構工事や造園工事で幅広く使用される石材です。栗石という岩石を割って作られることから、割栗石と呼ばれています。
従来は住宅の基礎部分に敷く目的で使われていましたが、近年では外構部などの目に見える場所での利用も増えている建材です。
大きさ100~200mm程度の小さな石
外構で使われる割栗石の大きさは、一般的に100mm~200mm程度です。大きさに明確な決まりはないため、外構部分に適したものを選ぶと良いでしょう。
なお、JIS A 5006という規格では、大きさではなく、重量によって区分が決まっています。
【割栗石の区分】
呼び方 | 1個の質量(標準値) |
割ぐり石1号 | 10kg |
割ぐり石2号 | 20kg |
割ぐり石3号 | 30kg |
割ぐり石5号 | 50kg |
割ぐり石10号 | 100kg |
割ぐり石20号 | 200kg |
割ぐり石30号 | 300kg |
割ぐり石50号 | 500kg |
割ぐり石70号 | 700kg |
割ぐり石100号 | 1,000kg |
参考:日本工業規格
割栗石に使用される原石の種類とは
割栗石に使用される原石の種類も、JIS規格によって定められています。
- 花こう岩類
- 安山岩類
- 砂岩類
- 凝灰岩類
- 石灰岩類
- けい岩類
これらの岩石以外で作られたものは、厳密には割栗石とは呼びません。
また、原石によって、色味や質感が大きく変わります。例えば石灰岩が原石だと、白色や茶色、灰色などの割栗石になります。
割栗石自体は1㎡あたり4,000円ほどで購入可能
割栗石の材料費は、1㎡あたり約4,000円が相場です。ただし、石の種類やサイズ、産地によって価格は変動します。
業者に依る施工の際には、材料費に加えて、運搬費や施工費が別途必要になります。総工事費は、1㎡あたり8,000円~12,000円程度を見込んでおくと良いでしょう。
割栗石を外構に使用する5つのメリット
割栗石を外構に使用することで得られる具体的なメリットを5つ紹介します。
1. コストが安い
割栗石の最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さです。天然石材でありながら、他の石材と比較して非常に経済的に導入できます。
例えば、同じ面積を舗装する場合の、材料費の比較は次の通りです。
- 割栗石:約4,000円/㎡
- 御影石:約8,000円/㎡
- レンガ:約10,000円/㎡
限られた予算で外構を美しく仕上げたい方にとって、割栗石は理想的な選択肢といえます。
2. 耐久性が高い
天然石材である割栗石は、優れた耐久性を持っています。適切に施工すれば、数十年にわたって使用することが可能です。
- 紫外線による劣化がほとんどない
- 重量物が載っても割れにくい
- 雨風による腐食が起こりにくい
一度施工すれば、基本的に交換や大規模な補修は不要です。
3. 水はけを改善できる
割栗石を敷くことで、地面の排水性能が大幅に向上します。石と石の間に隙間ができるため、雨水が地下に浸透しやすくなるのです。
浸水性が高いことを活かして、植栽と組み合わせるなど、外観のバリエーションに幅をもたせられます。
4. 崩れにくく土留めにもなる
割栗石は適度な重量があるため、敷設後は安定した状態を保ちます。斜面では土留めの役割も果たし、土砂の流出を防ぐ点がメリットです。
特に台風の多い地域では、砂利や砕石などの小さな石だと、すぐに流れてしまうリスクがあります。
安心かつ長く景観を守れるのは、割栗石の特徴です。
5. 景観のアクセントになる
割栗石の自然な風合いは、外構全体の景観をより良くする効果があります。単調になりがちな外構に、変化を与えられるでしょう。
例えば、以下のような場所に割栗石を使うと効果的です。
- 芝生エリアとの境界線
- 花壇周りの装飾
- 池や水場周辺のアクセント
写真のように、ガビオンに詰めて装飾として使用するのもおしゃれです。
色合いも豊富で、既存の外構のテイストに合わせて選択できます。洋風・和風問わず、オリジナリティのある外構づくりが実現できるでしょう。
割栗石を外構に使用するデメリット
メリットが多い割栗石ですが、使用前に把握しておくべきデメリットもあります。
大きさや色にムラがある
天然石を割って作る割栗石には、人工材料のような均一性はありません。同じロットでも、大きさや色合いにばらつきがあります。
そのため、きっちりと整った外観を求める方には不向きかもしれません。一方で、この自然なばらつきを「味わい」として楽しめる方には、魅力的な特徴といえます。
隙間から雑草が生える可能性がある
割栗石の隙間には土やゴミが溜まり、そこから雑草が生えてくる場合があります。石が大きく、隙間ができやすいため、割栗石だけでは雑草を防ぐことは困難です。
- 定期的な草取り作業が必要
- 防草シートの併用を検討
- 除草剤の使用による維持管理
美しい外観を保つためには、定期的な草取り作業や、防草シートとの併用、除草剤の使用などの対策が必要になります。
割栗石を使用する際には、メンテナンスのコストが発生することも念頭に置きましょう。
施工に手間がかかる
割栗石の施工は、平らなタイルやコンクリートと比較して時間と手間を要します。石の大きさや形状が不揃いなため、丁寧な調整作業が必要だからです。
特にDIYで施工する場合は、相応の時間と体力が必要になります。完成度を重視するなら、専門業者への依頼を検討するのが賢明です。
割栗石に関するよくある質問
こちらでは、割栗石に関するよくある質問をまとめました。
割栗石はどこで売っている?
割栗石は多くのホームセンターやインターネットショップで取り扱いのある商品です。種類が幅広いため、こだわる場合は実物を見ながら決めていくことをおすすめします。
四季辺では手に取って現物を見ていただけますので、大切なお庭づくり、建材にお悩みでしたらぜひ一度足をお運びください!
インスタグラムではリアルな材質が分かる動画や最新情報をチェックしていただけます!
割栗石を安く買うにはどこがいい?
割栗石は、建材店で買うと安く購入できる可能性があります。ただし量が多かったり、配送の手間がかかったりすることがあるため、購入できる条件を確認しておきましょう。
割栗石の施工はDIYでできる?
石を並べるだけなら、DIYでも可能です。ただし積み上げて高さを出したり、雑草対策をしたりする場合は、自力では難しいこともあります。実現したい景観を考えて、難しそうなら業者の力を借りることも検討しましょう。
割栗石の施工はプロへお任せ
割栗石の施工は、見た目以上に技術と経験を要する作業です。美しく実用的な仕上がりを実現するためには、専門業者への依頼をおすすめします。
プロに依頼するメリットは、以下の通りです。
- 排水設備の正確な設計
- 効率的な配置と調整
- 長期的な耐久性を考慮した施工
- 雑草対策
DIYと比較すると初期費用は高くなりますが、施工品質と長期的な満足度を考えれば、十分に価値ある投資といえるでしょう。
私たち四季辺では、自宅の状況やご予算、将来のライフスタイルも見据えて、最適な方法をご提案しています。
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四季辺スタッフの赤土(あかつち)です。
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