2025.06.10
玄関先をバリアフリー化するなら?おすすめ方法7選
こんにちは。四季辺の赤土です。
「年齢を重ねても安心して暮らしたい」「親のために準備しておきたい」というご相談が年々増えてきています。
その中でも多いのが、「玄関のバリアフリー化って具体的に何をすればいいの?」というお声。
実際、段差や滑りやすい床、開閉しにくいドアなど、日常生活でちょっと困ることを放っておくと、将来的には大きな事故につながる可能性もあります。
この記事では、私が実際の現場でもよくご提案している玄関先のバリアフリー方法を7つご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
玄関で出来るバリアフリーの方法7選
高齢になっても安心して暮らせる家づくりには、日々の出入り口である「玄関」のバリアフリー化が欠かせません。
転倒防止や動作のサポートになる工夫を取り入れることで、家族全員が安心して使える空間にできます。
1. 【手すりを設置する】
[目安]
・縦手すり:約1〜3万円
(アプローチやスロープに沿って設置し、歩行を安定させる)
・横手すり:約5〜10万円
(玄関で靴を脱ぎ履きする際、身体を支える役目を果たす)
まず第一におすすめしたいのが「手すりの設置」です。
特に玄関の上がり框(かまち)部分やアプローチでの転倒防止には必須です。
設置の際は、利用する方の身長や利き手、動作のクセなども考慮します。現場では「親のために…」というご家族の想いを受けて、角度や長さを微調整することも多いですね。
2. 【玄関先にスロープを設置する】
[目安]
・簡易スロープ(アルミ・樹脂):1〜5万円
・常設スロープ(コンクリート):15〜30万円〜
[こんな方におすすめ]
・車椅子・シルバーカー利用者
・杖を使っている方
・足腰に不安がある方
段差がある玄関に、スロープを設置することで、車椅子や歩行器の移動がぐっと楽になります。ご家族が介助する際にも、持ち上げる負担が減るのは大きなメリットです。
「踏み台だけでも十分なケース」もあります。
ご予算や将来の利用を見越して選ぶのがポイントです。
3. 【玄関の段差を解消する】
「踏み台」や「スロープ」の設置が簡易的です。
日本の住宅の多くには、玄関に「上がり框(かまち)」と呼ばれる段差があります。
この段差が高いと、特に高齢の方は昇り降りが負担になります。
国土交通省が提示している「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針」では18cm以下が望ましいとされていますが、それ以上の高さで設計されているものも少なくありません。
4. 【ドアを引き戸にする】
[目安]引き戸リフォーム:20〜40万円前後
[メリット]
・車椅子やベビーカーでもスムーズに出入りできる
・風のあおりや自動閉鎖の心配がない
・開閉時の「余白スペース」が不要
玄関の開き戸が重たくて開けづらい…そんなお悩みも意外と多いんです。
そんなときは、引き戸へのリフォームもおすすめです。
床の段差をなくす「フラット引き戸」にすれば、さらに安全性が向上します。
5. 【椅子を設置する】
[目安]固定式椅子:1〜5万円程度
[おすすめの組み合わせ]
椅子+縦手すり:より安全で立ち上がりやすい
上がり框の近くに腰掛けられる椅子があると、靴の脱ぎ履きがとても楽になります。
6. 【照明を設置する】
[おすすめ]
・センサー付きライト
・床面埋め込み型のLED照明
夜間や雨の日など、視界が悪いときの事故を防ぐためにも、
玄関まわりには「足元を照らす照明」が効果的です。
電源の取り方によっては、屋外用のソーラー式も選べます。
7. 【床を滑りにくい素材にする】
[目安]
・タイル張替え:10〜30万円
・滑り止めコート:3〜10万円
・ノンスリップタイルに張り替える
・表面に滑り止め加工を施す
・玄関マットで代用する(応急対応)
玄関がタイル張りになっているご家庭、多いですよね。
でも雨の日にツルっとすべるのが本当に危ないんです。
さらに詳しく知りたい方は以下のブログもご参考に!
[玄関タイルが滑るときの対策方法とは?]
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玄関のバリアフリー化は、「将来の安心」をつくる第一歩です。施工する時期や組み合わせ、予算に応じてベストな方法は変わってきます。
私たちの現場でも、お一人おひとりの状況に合わせて柔軟にご提案しています。
「まずは相談だけでもしてみたい」という方もお気軽にご連絡くださいね。
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玄関のバリアフリー化には補助金・助成金が利用可能なケースがある
実は、条件を満たせば、玄関の手すり設置や段差解消、スロープ設置といった工事に対して、
補助金や助成金を活用できる可能性があります。
◆代表的な制度:「介護保険住宅改修費」
もしご家族に「要介護」または「要支援」の認定を受けている方がいれば、
介護保険の「住宅改修費制度」を使って補助を受けることができます。
(参考:居宅介護住宅改修費(介護予防住宅改修費)とは | 健康長寿ネット)
・支給限度額:最大20万円(自己負担1〜3割)
・手すり設置/段差解消/滑り防止/引き戸への交換などが対象
例えば、「玄関に縦手すりとスロープを設置したい」というケースなら、この制度で工事費の大半をまかなえることもあります。
事前にケアマネージャーさんや市町村の介護保険窓口と連携することが大切です。
◆お住まいの自治体独自の助成制度もあるかも
地域によっては、介護保険以外にも市区町村独自の住宅改修支援制度が用意されていることがあります。
・高齢者福祉の一環で支援があるケース
・所得条件付きで支給される制度 など
ケアマネージャーさんなどにご相談してみるのがおすすめです。
将来に備えて玄関のバリアフリーを計画しよう
「うちはまだ大丈夫だから」と、バリアフリーを先送りにされるご家庭も少なくありません。
特に玄関は、毎日使う場所であり、転倒やつまずきといった思わぬ事故が起こりやすい場所でもあります。
だからこそ、将来を見据えた対策を「今から」計画しておくことがとても大切です。
◆できることから、無理のない範囲で
バリアフリーというと大がかりなリフォームを想像される方もいらっしゃいますが、
実は、手すり1本の設置や、踏み台の導入だけでも安心感は大きく変わります。
将来のために、「この段差はスロープを設置できるように設計しておこう」といった見えない準備をしておくことも、立派なバリアフリー対策です。
◆四季辺では、外構のプロがご家族に寄り添ってご提案します
私たち外構工事専門の四季辺では、ただ工事をするだけではありません。
「どうすれば今も快適で、将来も安心して暮らせるか?」
施工の大小にかかわらず、まずはお気軽にご相談ください。
将来を見据えた「備えの第一歩」を、私たちがしっかりとサポートいたします。
四季辺スタッフの赤土(あかつち)です。
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