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2025.12.24

コンクリートに利用する骨材とは?分類や役割について徹底解説

コンクリートに利用する骨材とは?分類や役割について徹底解説

こんにちは、四季辺の赤土です。

「骨材って何のこと?」
「分類や役割について知りたい」

建設現場で頻繁に使われる「骨材」という言葉。コンクリートに関わる基本的な用語ですが、詳しい内容まで知っている方は少ないのではないでしょうか?

そこでこの記事では、骨材の基本的な定義から種類、役割まで丁寧に解説します。骨材の知識を身につけることで、建設工事の品質管理や材料選定の場面で役立つでしょう。ぜひ最後までお読みください。

骨材とは?コンクリートにおける定義と配合割合を解説

骨材は砂や砂利などの総称のこと

砂利の施工_毛受建材四季辺

骨材とは、コンクリートやモルタルを作る際に使用する砂や砂利、砕石などの材料の総称です。セメントと水を混ぜただけではコンクリートにならず、骨材を加えることで初めて建築材料として利用できるコンクリートになります。

骨材という名称は、人間の骨格が体を支えるように、コンクリート内部で骨組みの役割を果たすことから付けられました。

コンクリートを作る場合は総量の70%ほどを骨材にする

一般的なコンクリートの配合では、全体の約60~70%を骨材が占めます。残りの30%がセメント、水、混和剤などで構成されています。

・骨材:約70%
・セメントペースト(水・セメント・混和材料):約30%

骨材がコンクリートの大部分を占めるため、骨材の品質がそのままコンクリート全体の品質に直結します。現場での品質管理においては、骨材の選定と管理は非常に重要な業務です。

オワコンやオコシコンの骨材について

オワコンとオコシコンの違い_毛受建材四季辺

オワコンは造粒ポーラスコンクリートの商品名で、透水性と保水性を持つコンクリートです。オコシコンは透水性ポーラスコンクリートで、お菓子の「おこし」のような構造が特徴です。

オワコンで使用される材料は、セメント、砂、小粒径の骨材、そしてキーバインダーと呼ばれる特殊な添加剤を混ぜて造粒したものです。粒状に造られているため、表面がザラザラとした仕上がりになっています。

オコシコンで使用される材料は、セメント、特殊な砂、そして「おこし材」と呼ばれる特殊な骨材です。粗骨材同士が結合した多孔質な構造により、高い透水性を実現しています。

関連記事:透水性コンクリート「オワコン」とは?特徴やオコシコンとの違いを解説

骨材の種類は主に「サイズ」「製造方法」「重さ」で分類される

砕石_毛受四季辺

骨材は複数の基準で分類されます。現場で適切な骨材を選ぶには、それぞれの分類を理解しておく必要があります。

サイズによる分類

骨材はサイズによって大きく「粗骨材」と「細骨材」の2種類に分けられます。

種類 サイズ 用途
粗骨材 5mmふるいに質量で85%以上とどまる コンクリートの骨格形成
細骨材 10mmふるいを全量通過し、5mmふるいを質量で85%以上通過する 粗骨材の隙間を埋める

粗骨材はコンクリートの強度を担う主要な骨格を形成します。一方、細骨材は粗骨材同士の隙間を埋め、密集状態にするのが主な役割です。両者をバランス良く配合することで、強度と作業性を兼ね備えたコンクリートが完成します。

製造方法による分類

骨材の製造方法は、大きく以下の3つに分類されます。

種類 製造方法 特徴
天然骨材 川や海、山から採取 角が丸く、品質が安定
人工骨材 工場で人工的に製造 軽量化や特殊用途に対応
再生骨材 解体したコンクリートを破砕 環境負荷が低い

天然骨材は品質が安定しており、最も一般的に使用されています。人工骨材は軽量コンクリートなど特殊な用途に適しており、再生骨材は環境配慮型の建設工事で採用が増えています。

重さによる分類

骨材は密度によって3種類に分けられます。

種類 密度 主な材料
普通骨材 2.5〜2.8g/cm³ 砂利、砕石、砂
軽量骨材 2.0g/cm³未満 人工軽量骨材
重量骨材 3.0g/cm³以上 鉄鉱石、重晶石

普通骨材が最も広く使用されていますが、建物の自重を軽減したい場合は軽量骨材を、原子力施設などで放射線を遮蔽する必要がある場合は重量骨材を選択します。

コンクリートにおける骨材の3つの役割

骨材はコンクリートにおいて複数の重要な役割を果たしています。単なるかさ増し材料ではなく、コンクリートの性能を左右する要素です。
以下では、主な役割について解説します。

収縮を抑制する

構造クラック_コンクリートひび割れ_毛受四季辺

骨材は、コンクリートの乾燥収縮を抑える役割を担っています。セメントペースト(セメントと水を混ぜたもの)は乾燥すると大きく収縮しますが、骨材を混ぜることで収縮量を大幅に減らせます。

セメントペーストの収縮が大きいと、ひび割れの原因につながります。コンクリートのヒビ割れは景観が悪くなるだけでなく、コンクリートが内側から破壊されるリスクがあるため、非常に危険です。

骨材がコンクリート内部で骨格を形成し、収縮を物理的に抑制することで、ひび割れの発生を防ぎます。適切な骨材を選定することが、長期的な構造物の耐久性につながります。

発熱を抑制する

セメントが水と反応する際に発生する水和熱を抑える効果もあります。セメントペーストだけだと発熱量が大きく、ときには内部の温度が100℃近くまで上昇することもあるそうです。

そして、水和反応による発熱量が大きくなりすぎると、コンクリートの内部と表面で温度差が生じます。この温度差が大きいと、コンクリート内部に温度ひび割れが発生するリスクが高まるため、非常に危険です。

そこで骨材を加えることで、セメントの量を相対的に減らし、水和熱の発生量を抑制できます。特に大規模な構造物では、発熱対策として骨材の選定が重要です。

コストを安く抑える

骨材はセメントと比較して安価な材料です。コンクリート全体の70%を骨材で構成することで、材料費を大幅に抑えられます。

仮にセメントだけでコンクリートを作ろうとすると、コストが数倍に跳ね上がります。骨材を適切に使用することで、経済性を保ちながら必要な強度を確保できるでしょう。現場でのコスト管理においても、骨材の効率的な使用は重要なポイントです。

骨材を購入するなら四季辺へおまかせ

骨材はコンクリートの約70%を占め、収縮抑制・発熱抑制・コスト削減という3つの重要な役割を果たしています。

サイズ、製造方法、重さによって分類される骨材は、それぞれ用途に応じて使い分けが必要です。粗骨材と細骨材をバランス良く配合することで、強度と作業性に優れたコンクリートが完成します。

良質な骨材が欲しいとお考えの方は、ぜひ四季辺までご連絡ください。多様な骨材ラインナップを取り揃えているため、用途に合わせたご提案が可能です

また、外構工事に欠かせない電動工具、手工具も幅広く取り揃えているため、四季辺にお越しいただければ工事に必要な材料が一度に揃います。

興味がある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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四季辺スタッフの赤土(あかつち)です。

四季辺スタッフ_赤土

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