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2025.06.10

雨の日に玄関タイルが滑る…具体的な5つの対策方法を徹底解説

こんにちは、四季辺の赤土です。

 

雨の日に「玄関のタイルが滑ってヒヤッとした…」そんな経験はありませんか?
実はこのちょっとした滑りが、転倒や骨折といった重大な事故につながることもあります。

 

私たちが現場でご相談を受ける中でも、「高齢の親が心配」「小さな子どもがいるから不安」といったお声が増えてきました。

 

この記事では、雨の日でも安心して使える玄関にするための具体的な滑り止め対策を5つご紹介します。
タイルの張り替えから、簡単にできる応急処置まで幅広く解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

なお、滑り対策を含めた玄関まわり全体のバリアフリー化について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてぜひご覧ください。
玄関でできるバリアフリーの方法7選

 

玄関タイルが雨の日に滑る原因

一見キレイな玄関タイルでも、濡れたとたんに滑りやすくなるのはなぜか?
その原因を正しく理解することで、対策の選び方も変わってきます。
ここでは、現場でもよく見かける滑る理由を3つに分けてご紹介します。

 

1. 【玄関タイルの材質】


そもそも、玄関タイルの素材そのものが滑りやすさの原因になっていることがあります。

特に新築時やデザイン重視で選ばれることの多い光沢のあるタイルは、
見た目は美しい反面、表面がツルツルしていて摩擦が少ないのが特徴です。

 

実際に、公益社団法人 土木学会の資料によると、
アスファルトやコンクリートと比較して、タイルのすべり抵抗はおよそ1/2程度。
つまり、濡れると急激にすべりやすい床に変わってしまうのです。

 

特に靴底が濡れていたり、玄関に水たまりができやすい構造になっていたりすると、
タイルとの摩擦がさらに減り、転倒のリスクが高まります。

 

2. 【見えない水垢や汚れ】


見た目にはキレイなタイルでも、表面に付着した見えない汚れが原因で滑りやすくなるケースも多くあります。

 

たとえばこんな汚れが、滑りを助長する原因になります:
・靴の裏についた泥や砂利
・雨水と一緒に流れ込んだ油分やほこり
・日々の積み重ねでできた水垢の膜

 

これらの汚れがタイル表面に付着することで、摩擦が低下し、足元がツルッと滑る状態になってしまうのです。

 

特に注意が必要なのが油分です。
わずかな油膜でも、乾いたときには見えなくなり、濡れたとたんに滑りやすさが一気に増します。

 

3. 【経年劣化による細かな傷】


タイルは毎日踏まれる場所です。長年使っていると、表面に小さな傷や摩耗が蓄積していきます。
これが意外にも滑りやすさの原因になるんです。

 

傷が引き起こす影響:
・細かな傷に水や汚れが溜まりやすくなる
・表面が磨耗して、本来の凹凸がなくなってくる
・傷ついた部分が均一に光を反射し、光沢が増す=滑りやすくなる

 

こうした変化は徐々に進むため、「いつの間にか滑りやすくなっていた…」と気づきにくいのも特徴です。
特に築10年以上のお住まいでは、見た目以上にタイル表面の劣化が進んでいる可能性があるので注意が必要ですね。

 

タイルが滑る原因は、「素材・汚れ・経年劣化」の3つが大きく関係しています。
どれも目に見えにくい変化だからこそ、意識して点検・対策を行うことが重要です。

 

私たち四季辺では、現地調査の際にタイルの状態をしっかり確認し、「どうして滑るのか」「どこから直せばよいか」を丁寧にご説明しています。

 

雨の日の玄関タイルが引き起こす事故リスク


玄関タイルの滑りやすさを放置していると、思わぬ事故やトラブルにつながる可能性があります。

 

とくに雨の日は、タイルの表面に水が溜まり、摩擦が低下するため、転倒による骨折や捻挫といった重大事故のリスクが高まります。
中高年の方が転倒した場合、そのまま入院・介護が必要になるケースも少なくありません。

 

また、ご家族だけでなく、来客や宅配業者の方が玄関で転倒してしまった場合には、思わぬ責任問題に発展することもあります。
バリアフリーと同様に、予防の視点で滑り止め対策をしておくことが、家全体の安心感につながります。

 

対策を早めに行うことで、医療費や対応費用といった将来的なコストも未然に防げるというメリットもあります。
滑りやすさに気づいたら、まずは軽微な方法からでも対策を始めておくと安心です。

 

雨の日でも安心!すぐにできる玄関タイルの滑り止め対策5選

今回はそれを踏まえて、実際に現場でもよくご提案している滑り止め対策を5つご紹介します。

 

応急処置的にすぐ始められるものから、長期的な安心につながる本格的な工事まで、幅広くまとめています。
お住まいやご家族の状況に合わせて選んでみてください。

 

1. 【滑り止め効果の高いタイルに張り替える】

[目安]20万円〜40万円前後(面積やタイルのグレードによる)

 

[おすすめケース]

・ご両親と同居していて、将来の介護も見据えたい
・小さなお子さんがいて、日常的に転倒が心配
・家の外観にもこだわっていて、機能とデザインの両立を求めている

 

最も根本的で効果の高い対策が、玄関タイルそのものを「防滑性タイル」に張り替える方法です。最近では、見た目も美しく、かつ滑りにくい加工が施されたタイルが多数登場しています。

 

2. 【テクスチャ加工を施す】

[目安]3万円〜10万円程度(面積や加工内容により変動)

 

・新しいタイルを貼るよりも工期が短く、コストも抑えやすい
・タイルの模様や色に合わせたカスタマイズが可能

 

既存のタイルをそのまま活かしながら、表面に凹凸(テクスチャ)加工を追加する方法もあります。滑り止め性能を高めながら、デザインのアクセントとしても活用できるのが魅力です。

ただし、すべてのタイルが加工に対応しているわけではないため、一度専門業者に状態を見てもらうのがおすすめです。

 

 

3. 【コーティング剤を塗布する】

[目安]1,000円〜5,000円程度(市販の滑り止め剤)

 

ホームセンターなどでも入手できる滑り止め専用のコーティング剤を使えば、DIYでも対策が可能ですよ。
タイルの表面にコーティングを施すことで、摩擦力を高めて滑りにくくする効果があります。

 

コストを抑えつつ、一時的な対策を講じたい方に向いています。
ただし、雨風にさらされる屋外では定期的な塗り直しが必要で、長期的な対策としてはやや劣ります。

 

4. 【滑り止めマットを敷く】

[目安]1,000円〜3,000円程度(市販の滑り止めマット)

 

・賃貸住宅や工事ができない環境にも適している
・安価で取り入れやすい

 

もっとも簡単に導入できる対策が、玄関タイルの上に滑り止めマットを敷く方法です。
すぐに設置できて、雨の日だけ敷くという使い方も可能です。

 

ただし、タイルの美観を隠してしまったり、マット自体が滑る可能性もあるため、マット選びには注意が必要です(裏面が滑り止め加工されたものがおすすめです)。

 

5. 【人工芝を敷く】

[目安]5,000円〜1万円前後(面積により変動)

 

・専用テープで固定すればズレにくく安心
・雨水もある程度通すタイプがあり、ぬれた際も滑りにくい

 

見た目にこだわりたい方には、人工芝をタイルの上に敷くという選択肢もあります。
ナチュラルな印象を与えながら、滑り止めとしても一定の効果があります。

 

ただし、タイル本来のデザイン性が失われるため、来客時やデザイン性を重視したい方には不向きかもしれません。

 

タイル以外に効果的な雨の日の滑り対策とは

ここまで「タイルそのものへの滑り止め対策」をいくつかご紹介してきましたが、
実はタイル以外の部分を工夫するだけでも、滑りにくさを大きく軽減することができます。

 

特に「タイルはそのままにしたい」「賃貸で張り替えられない」という方にもおすすめの方法です。今回は、現場でもよくご提案している2つの追加対策をご紹介します。

 

1. 【屋根・ひさしの設置】

[目安]10〜30万円前後(規模・デザインにより異なる)

 

・雨の日でも玄関が濡れにくくなる
・濡れた傘の開閉時も安心
・外観に合わせてデザイン性を損なわず設置可能

 

まずは、「タイルを濡らさない」ための工夫です。
いくら滑りにくい加工を施しても、雨が直接降りかかればどうしても滑りやすくなってしまいます。

 

そのため、玄関まわりに屋根やひさしを設けることで、雨水の侵入を防ぐという方法はとても有効です。

 

 

実際に、玄関屋根を延長したことで「玄関まわりが汚れにくくなった」「雨の日でもゆっくり靴が脱げる」といったメリットも感じられるはずです。

 

2. 【手すりの設置】

[目安]5〜15万円前後(長さや設置場所による)

・つかまりながら歩けるので、滑っても体勢を崩しにくい
・高齢者やお子さんがいるご家庭でも安心
・アプローチや階段に沿って設置することで転倒リスクを大幅に軽減

 

雨の日は視界も悪く、足元も不安定になるため、滑りにくくするだけでなく、体を支えることも重要です。
そこでおすすめしたいのが、玄関まわりへの手すりの設置です。

 

最近では、スタイリッシュなデザインの手すりも多く、「景観を崩したくない」という方にも好評です。

 

「タイルに滑り止め加工」+「屋根の設置」+「手すりの設置」
このように、複数の対策を組み合わせることで、雨の日の安全性は格段に向上します。

 

万が一の事故に備えて、玄関タイルの滑り止めを施そう


滑りやすい玄関タイルは、たとえ小さな段差や濡れた床でも、命に関わるような事故につながる可能性があります。
特にご高齢のご家族や小さなお子さまがいるご家庭では、早めの対策が大きな安心につながります。

 

私たち四季辺では、お住まいの状況やご予算、将来のライフスタイルも見据えて、今できる現実的な対策をご提案しています。

 

「どれを選べばいいかわからない」「まずは話だけ聞きたい」

 

そんなご相談も大歓迎です。ぜひお気軽にお問合せください。
安心・安全な玄関づくりを、私たちと一緒に始めましょう。

 


四季辺スタッフの赤土(あかつち)です。

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